霞と側杖を食らう

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2020年の後日譚々

 2021年になったので、2020年を振り返る。どうやったって目を背けることができないのが、新型コロナであった。行く予定だったライブも中止となり、気に入っていた居酒屋も閉店に追い込まれ、友人たちと会う機会も減少し、東京五輪も延期となった。日常がどんどん侵食されている気分だった。一方で、在宅勤務ができるようになったりと、従来の生活様式で、不便だが継続されていたものが見直され、変化してきたのは良いことではあった。今後、どのように世界が変わっていくのかは見通しが全く立たない。

 この状況に対する感覚で少し似ていたのは、2011年の東日本大震災のときの感覚だった。当時高校二年生から高校三年生になる年だった私は、翌年の大学受験を控えていた。震災後数か月は自分の受験勉強に集中していたつもりだったが、秋ごろになって、今後どうなっていくのかよく分からない不安からか、少し鬱気味になってしまった。そのときは二ヶ月ほど、苦しい時期を過ごしてなんとか乗り越えることができた。2020年に感じたものは、そのときの、不安感に少し似ていた。過去の経験があったからこそ、今年は鬱な状態に深くは陥らずに済んだ(とはいえ、夏頃は少し色々なモチベーションは落ちていた)。

 昨年から、自分の滞った感性や価値観を見つめ直すと決めていた。その取っ掛かりの一つとして、映画を最低50本は見るということにしていた。実際に、51本は見ることができた(51本の中では『ミッドナイトスワン』が一番良かった)。他にも漫画や小説など、人にオススメされたものを多く読んだし、音楽も昔より幅広く聞くようにした。来年も最低映画50本、できれば100本見ていきたいし、同様に感性を鍛えるようにしていきたい。

 勉強面に関しては、医療統計・生物統計、因果推論あたりをターゲットとして深く学んでいきたいとしていた。実際、医療統計分野のいくつかの手法を学ぶことができたし、分析する前の準備諸々を経験することができた(詳しくはここでは書けないが)。因果推論は、What Ifを読みたかったが、その余裕はなかったので、2021年に読めたらいいなと思っている(勉強会が開かれているのは知っていて参加したかったが、その時期大変だった)。対外的な発表をする予定ではあったが、オンラインの発表がまだ苦手意識があってできなかった。発表用のスライドは2本作ったので、そのリンクを貼っておく。

 

医学論文を探そう ~{easyPubMed}パッケージの紹介~ / Introduction to easyPubMed - Speaker Deck
確率分布の紹介 - Speaker Deck


周辺知識として、python機械学習、英語もやっておきたかったが、あまりできなかった。機械学習は今後近いうちに使うことは少なそうなので、python、英語、あとはガウス過程あたりを少しずつ継続して学習しようと思う。

 これからどうなっていくのか見えないものが多いが、先行き見えぬときこそ、着実に堅実に自分の力を蓄えて、来るべきチャンスに備えること。そして、身体的・精神的に不安定な時期となりうるが、健やかに過ごしていくこと。この二つを軸に2021年を過ごしていこう。