霞と側杖を食らう

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2021年の後日譚々

2022年になったので、2021年を振り返る。新型コロナの問題は2020年より一層大きな問題となっていた一年だった。そういうわけで関心を持ったのが、国家としてのリスクの対応の仕方というものだった。唐木『証言BSE問題の真実 全頭検査は偽りの安全対策だった!』という本が積読になっていたので読んでみた。リスクを持ちうる材料で早急に評価し、リスクについて正しく伝わるようにコミュニケーションをとり、リスクを適切に管理することの難しさというものを改めて認識した。加えて、川端・西浦『理論疫学者・西浦博の挑戦-新型コロナからいのちを守れ!』も読んでみた。西浦さんや尾身さんがいなかったら、日本は新型コロナでもっと大変なことになっていたのだろうということは分かったし、感染症の問題だけでなく、やはり関係各所の利害関係、政治と法律などなどが一体となって問題として降りかかる大変さがよく分かった。2021年の最後、『ドントルックアップ』という映画を見たが、これは地球に衝突する彗星を発見した天文学者アメリカ政府に、そのことを知らせるがアメリカ政府がまともに対処してくれないというストーリーで、おそらくアメリカのリスク対応を批判した映画だった。リスク対応がテーマでキャストも豪華で面白い映画だった(リスク対応への批判以外の要素で少しごちゃごちゃしていた点は個人的にはちょっと残念だった)。

 

映画といえば、2021年も映画を50本見ることを目標にしていたのだが、無事50本見ることができた。昔の作品になるが、『インターステラー』はとても良かった。映画館で見たものだと、『DUNE/デューン 砂の惑星』は映像作品として強かった。スター・ウォーズのシリーズが始まったときのような王道で強さのあるSF作品をリアルタイムで追っていける高揚感を味わうことができている。他にはアニメ映画だが、『アイの歌声を聴かせて』も良かったし、午前10時の映画祭で見てきた『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』も良かった。2022年も50本見ることを目指したい。

 

家に籠っていることが多かったこともあり、ゲームに勤しむ時間も多かった。Nintendo Switchを2021年の頭に購入して、ずっとやっていた。BotWから始まって、はじめてゲームプログラミング、リトルナイトメアの1と2、サクナヒメ、スカイウォードソードなどなど。他にはポッドキャストを聞いたりもしていた。ゆる言語学ラジオという番組が面白かった。言語学を中心として情報が詰め込まれている感じや、話し手の不安があるときは言い切らない(よく分かっていないのに自信満々に言い切る大人とは違った)感じがとても自分に刺さった。他には、そろそろ美術の話を…という番組も良かった。アートテラー・とに~という方が美術館の学芸員や画廊の方、芸術家の方らと対談する番組で、芸術周りの裏話が聞けて、美術に対する関心が湧いてきた。美術に関して言うと、『絵を見る技術 名画の構造を読み解く』という本も参考になったし、『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』という映画も良かったのも思い出した。

コロナの感染者数が落ち着いた合間合間に結婚式に何度か呼ばれた。その際、某クイズ王がクイズ大会を余興で開催していたことに感化されて、自分でも別の仲間内でクイズ大会を開いてみた。そのときの問題と解答はスライドとしてアップロードしている。

第1回 クイズ大会 問題 - Speaker Deck

第1回 クイズ大会 解答 - Speaker Deck

他にアップロードしたスライドは

フェアな比較を崩すもの ~交絡と効果修飾~ / Confounding EffectModification - Speaker Deck

くらいであったし、スライド作成も、ブログの記事の数も少なくなってしまっていた。
少なかった中でも、

好きなモデルは?と問われたならば - 霞と側杖を食らう

の記事は印象に残りながら書いていた。

 

勉強面では、生存時間解析に入れ込んでいた。確率過程、マルチンゲール、測度論あたりを理解しないと、ダメだと思って勉強してみたのだが、難しくてあまり理解が進まなかった。これらについては、今年も継続して勉強していくつもりだ。仕事では、解析の計画書を書く機会をもらって書いたりしていた。新しいことをやってはいたが、統計関連では新しい勉強は進んでいないので、今年はもう少し新しい勉強を増やしていきたい。とくに、ベイズ関連の議論が盛んだが、何を言っているか着いていけていない部分ばかりなので、追っていけるようにしたい。不確実性下の意思決定あたりも含め、学んでいく予定だ(2021年、競馬を楽しむ機会も多かった(感染症のリスク下での意思決定も含めて大変だった)ので、意思決定の大切さも身に染みた)。数理統計周りも復習しないと今後生きていけないので、そのあたりもやっていく。

2022年もどうなるか分からない不確実な中で、着実に力をつける意思決定を行っていきたい。今年も一歩一歩進めていきたいと思う。